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アーカイブ: 6月 2021

子供の口が開いていると何が悪いの?

今年も、ジメジメとすっきりしないお天気が多くなって来たように感じます。
梅雨の走りでしょうか?
梅雨と聞いただけで憂鬱な気分になりますね。
梅雨が終わった夏の事を考えて、今月も皆様どうか健康に気をつけて過ごされて下さい。

突然ですが、今日は私が気になるトピックについて少しお話しさせて頂きたいと思います。
お子さんの口がポカンと開いている事が多くはないでしょうか?

子供の口が開いていると何が悪いの?
と思われる方とても多いと思います。
お口が開いているということは、鼻呼吸ではなく口呼吸をしているという事が考えられます。

口呼吸を続けていると

・虫歯になりやすい。
・歯周病、歯肉炎になりやすい。

・出っ歯になりやすい。
・舌の位置が下がりやすい。
・いびきをかきやすく、睡眠時無呼吸症候群のリスクが高まる。
・姿勢が悪くなる。
・口腔習癖がついてしまう。

実はこの様に沢山の弊害をもたらす事が分かっています。

なんで口呼吸になってしまうの?

・鼻炎やアレルギー、アデノイドなど耳鼻科疾患
・歯並びや口周りの筋肉が弱い歯科的な問題がある。
・硬いものを食べる機会が減る、言葉の伝達の仕方の変化で口を使う機会が減ったことで筋 肉が発達しにくくなっている。

他にも、スマートフォンでゲームに熱中している時なども口呼吸になりやすいので注意が必要です。
また口呼吸は自覚しにくく、わかりにくい事も多いです。
その場合は以下の事を確認してみ てください。

・唇が乾いている事が多い。
・口が閉じにくく、閉じると顎に梅干しのような皺が出来る。
・上顎の歯茎が腫れぼったい。

この様な事から口呼吸が指摘される事もあります。

どこを受診したらいいの?

まずはお子さんに、お口を閉じるように声がけをしてあげてください。
意識を変える事がとても大切です。
そして耳鼻咽喉科疾患がないか耳鼻咽喉科で確認してください。
そこで風邪やアレルギーが ないのに口呼吸が治らない場合は歯や噛み合わせに原因があります。
まずは、かかりつけの 歯医者さんやお近くの歯医者さんを受診してみてください。
その後必要に応じて、小児歯科 や矯正歯科を受診されると良いと思います。

耳鼻咽喉科疾患の扁桃肥大(アデノイド)

口呼吸を治すにはどうしたらいいの?

耳鼻科疾患に対しては、耳鼻咽喉科を受診してください。
歯並びが悪い事が原因の場合は矯 正治療を行います。
口周りの筋肉に問題がある場合はMFT(筋機能療法 oral myofunctional therapy)を行います。

MFTとは?

筋肉の不調和を舌や口唇、頬などの口腔顔面筋のトレーニングをとおして整えていく療法です。
咀嚼時、嚥下時、発音時、安静時の舌や唇の位置の改善、および呼吸をはじめとした口 腔機能の改善効果が期待できます。
矯正治療と並行して行うとより効果的とされています。

具体的にはどうやってやるの?

お口周りの筋肉を鍛えるのは、体に筋肉をつける事と同じように継続して続ける事が大切です。
今回は取り入れやすいと思う、トレーニングをご紹介させていただきます。

ステックを用いて舌を尖らせ、舌尖のの強化を行います。
舌尖部で、口角と上下口唇をなぞり運動性を向上させます。

咀嚼筋の収縮を手で触れ確認しながら噛み締めます。
(A側頭筋B咬筋)

いかがだったでしょうか?口呼吸の奥深さを知っていただけたら幸いです。
最後まで読んでくださりありがとうございます。

歯科医師 西田光里

参考文献
矯正歯科学 第六版 医歯薬出版

http://www.oralmyofunctional.info/

新版口腔筋機能療法MFTの実際 クインテッセンス出版株式会社
小児歯科学 第五版

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